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2006年11月26日 (日)

勝者と敗者に祝福をーサガン鳥栖、ホーム最終戦ー

サガン鳥栖 0 − 1 横浜FC

残念ながらホーム最終戦は勝利で飾ることはできなかった。

序盤は新居がくさびに入るシーンが目立ち、ユンも縦パスを中心に攻撃参加していた。
横浜FCは堅守速攻型の戦いを最初からきっちりしており、前線でボールは持たせても、決定打だけは許さなかった。

前半20分過ぎからユンがやや後ろに引き、左右に散らすようにすると攻撃は活性化した。
鳥栖左サイドを崩して何度も攻め上がった。だが、逆に右サイドの勢いのなさが目立った。
濱田と長谷川のコンビがいまいち機能せず、右から崩そうとしてボールを失う場面が多々。
最初の交代は濱田→山城かなぁとちょっと思ったが、松本監督は結構動き出しが遅い監督のために後半25分以降だなと自分の中で結論づける。

前半30分頃に雨が降り出し、ピッチに足を取られる選手が出始める。
城のジャンピングボレーなど飛び出すなど、ピンチも招いたものの前半はお互いスコアレスで終了。
新居も得意のスルーやワンタッチプレイ、そして両脚で蹴れるという強みを生かして攻め上がったが、もう一歩が出なかった。
堅守のチームを前半で崩せないと勝てる可能性は低い。
それをわかっている松本監督は控えにDFを入れず、攻撃的な中盤の選手を入れてきた。つまり、先制点を取られた場合、前線を厚くして取り返しに行くためにだ。

そして、その不安は後半30分過ぎに的中することになる

後半はお互い譲らない形。鳥栖のフリーキックも僅かにゴールの左へ逸れた。こういう堅守のチームには、セットプレイで得点できればぐっと楽なのだったのだが…。

そして後半20分過ぎにカズが下がり、アレモン投入。
このアレモンが横浜FCで最も警戒が必要な選手。
スタメンで出てくるより、途中出場で来る方が正直怖い。それはスタミナを考えて動く必要がなくなるからだ。
アレモン投入後に早くも2度の失点しそうなピンチが。
このアレモンという選手、J2の中で最も単位時間当たりのゴール率が高いのだ。
簡単に言うと短い時間で結果を出せる選手の金字塔。
ちなみに10点以上決めている選手で2位なのが我らが新居だったりするのだが。
オシムの口から新居の名前が出てきた理由はその辺りのこともあってだろう。

横浜FCは前線にアレモンを残し、城までもが引き気味。
ボールを奪ったら即前線に渡すという典型的なカウンター。
カウンターは前線の選手のスキルに依存するわけだが、そのアレモンが体勢を崩し、倒れながらも技ありのループ。
キーパーのシュナイダーの上を通過し、DFも追いつけずにそのままゴール。

勝てば間違いなく昇格という横浜FCはベンチに下がったカズまでもが飛び出し、激しく喜び合う。

ゴールが決まった時、これが横浜FCのサッカーか…と脱帽。しっかりと各々が役割を果たし、機会を待つ耐えるサッカー。
去年までとは勢いも気持ちも違う。

失点後すぐに松本監督は選手交代を行った。
実質3バック気味になり、2トップ、1シャドウ、そしてサイドバックをウイングのような位置まで押し上げ、10人で守る横浜FCの牙城を崩そうとする。完全に合わせたはずのヘッドまでキーパーのファインセーブに止められると、もうサガンには打つ手も時間もなかった。

柏は負け、神戸は引き分けた。横浜FCは昇格が決定。長い長い戦いで大きな結果を残すに至った。

昨シーズンの末に17人を戦力外と大リストラをした横浜FC。血の改革に見合う結果を残した。
今年で城という功労者が引退。後継者の育成など、また問題が出てくることになるだろう。
それでも、昨シーズンに苦しみ、今シーズンに飛躍したJ2の仲間として、横浜FCを祝福したい。
今日はアウェイだったが、アウェイとは思わせないほどの声援を送っていたサポーターたちにも敬意を表したい。

横浜FC、おめでとう。
城選手、お疲れ様でした。

そして、今シーズン昇格という夢をここまで手繰り寄せてくれたサガン鳥栖の選手、監督、コーチ、運営に関わってきた方々に本当にお礼を言いたい。
最後のセレモニーでキャプテンの高橋選手が『ホームゲーム最終戦を勝利で飾れなかった』や『昇格という目標を達していないうちに満足するわけにはいかない』と言っていた。
確かにその通りではあるが、今期のホーム最終戦負けたなら、来期のホーム初戦で勝って返上すればいい。
今期は確かに昇格はできなかったが、来期につながることは多かった。
負けて当たり前だった、誰も見向きもしなかったサガン鳥栖はもういない。
サッカーは確実に根付いている、鳥栖という土地に。
俺も今年に満足してるわけじゃない。
でも、今年の成績は夢を与えるものだった。
サガン鳥栖の誰もが功労者だ。夢を作り、与えてきたという意味では。
試合に出なかった選手も確かにいる。そんな選手は来期以降に奮起を期待したい。
今年夢を作ることに参加できなかった選手は、来期以降夢をつなぐ存在へとなるために。

今日は横浜FCを応援しにきた佐賀県民も多かったようだ。
だが、周りにいたそんな人たちはサガン鳥栖の選手を見て驚いていた。
『サガン鳥栖ってこんなサッカーちゃんとやるんだ』
『鳥栖スタジアムでこんな試合見れるとは思わなかった』
『めちゃくちゃ選手に近いんだけど、ここ』

などなど

そんな佐賀県民が、また鳥栖スタジアムに来るかなんてわからないが、いつかまた来てくれると信じている。

サガン鳥栖は最終戦に勝たなければ自力で4位を勝ち取れない。
そう、シーズンはあと1節残っている。
だから、ちょっと早いかもしれないけど、それでも言おうと思う。

サガン鳥栖、感動をありがとう

この試合で両チームが手に入れたのは大小様々あるだろう。
いいことも悪いことも。
だけど、シーズンは続いていく。今節から来節、今期から来期へと。
今日の試合がまだ見ぬ先のためになったことを信じたい。

そして、勝者と敗者に祝福を送る

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コメント

鳥栖の方は雨に降られたようですね…エコパの方は何とか天気持ちました。
鳥栖は着々と力を付けているように感じます。若い選手が育っているってのがやっぱ大きいですよね。来季は序盤に躓かなければ今季の横浜FCのような躍進が期待できそうですね!!エスパルスも来季こそは…てか今思ったんですけど、鳥栖とエスパルスの位置って何となく似てますよね。終盤に差し掛かったところで、優勝(昇格)争いから脱落してしまってところが(^^;

投稿: クロ | 2006年11月26日 (日) 21時08分

前回のものも含めてこちらに・・・

淳吾選手は上り調子のようですね。今後も楽しみな選手ですし、注目してます。
大体エスパルスの選手の名前も覚えてきましたし、来期はJ1で見に行こうかなとかも(笑)
住む場所も変わるので。
エスパルスのダービーは残念でしたね。
ダービーで負けると本当に悔しいですからね。
去年のアビスパ戦の敗北は今でも苦い思い出に残ってます・・・。
来期は絶対に借りを返さなきゃいけない相手です、アビスパ。

優勝争いから落ちるというところまで似る必要はなかった気がします(苦笑)
来期はシーズン通して安定した戦いをしたいですね、お互い。
エスパルスを最初から追いかけていたわけではないので、詳しいことは言えないんですが、サガンは不確定要素もかなり少なくなってきた方だと思うので、来期はスタメンなどの構想も固まってくるのでは、と。

お互い4位を目指して頑張りましょう

投稿: 希崎 双真 | 2006年11月26日 (日) 21時40分

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